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思うと、大してニュースも見れていないし、
英語だってアラビア語だって全部分かるわけじゃない。 と思って、昨日の金曜日、100万人が集まると聞いて、 舞台になったタハリール広場に行ってみました。 野球場で野球を見てると、 なんだか遠すぎて近すぎて、よく見えねえなあ、って思った。 それと同じように、近くに行ったら、目の前のおっさんの頭くらいしか見えなかった。 でも、十分すぎる、音と、それに呼応する、揺れる五臓六腑。 日本のニュースサイト見てて、 「中東の民主化運動が広がっています」って書いてあって、 一瞬何のニュースだか分かんなくなった。 極度の近眼で、毛穴も脂で詰まっている私の肌感覚では、 別にこの動きが、民主化運動だとは、あんまり思ってなかった。 30年も居座りよって、なんじゃー、そろそろそこから降りんかいー、運動だと思ってた。 もちろん、一概に「民主化運動」ではないと否定はできないけれど、 ここエジプト、タハリール広場での歓声は、 おお、すげえ、民主化運動だあ、やんやデモクラシー、という印象は持たなかった。 ![]() このままいけば、憲法改正があって、国民投票でアラブ連盟のボスが大統領になって、 そいで、それで、それから…どうなるんでしたっけ。 無垢な期待が大きくて、それが大きくなりすぎて破裂しやしないかと、 どさくさにまぎれた賃上げデモも起こってて、ちょっとあんたたち、も少し待ちなさいよと、 タハリール広場でこれから毎週金曜日にあれだけの学園祭みたいのが続くのかなと、 戦車に乗った兵隊さんは、あんなに記念撮影に応じてていいものなのかと、 それなりに心配事はいろいろあって、 それでも、やっぱり、自分たちの力で、どすこい、小錦をひっくり返した快感は、すごいんだろうなと、 今はこのタハリールの歓声が、浮き足立った人の波が、なんか心地よい。 カイロの町は、もう通常に戻りつつあります。 いっとき、劇的に治安が悪くなって、おお、こりゃこわいと、本気で思った日もありましたが、 もうすでに、落ち着きを取り戻し…もとい、別に落ち着いちゃいませんけど、 でも別に危ない目にはもう合いません。 アルジャジーラで「デモ」とか呼んでる金曜のタハリールの歓声は、 実際はただの賑やかな学園祭です。 どうぞ、賑やかなエジプトまでいらっしゃいませ。 今後のことは、私にはまったく分かりません。 分からないことだらけで、白黒はっきりしないことだらけで、 溜飲が下がらないけれども、こっちのほうが自然なんじゃないかしら。 と、タハリールの歓声を背に、ぼんやりと思いました。 エジプトは、もう春が来ました。 窓を開けていたら春の虫が大量に突入してきて困っています。 タハリールの写真があればよかったのですが、 何もありませんので、何も関係ない、カイロの大きなショッピングモールの写真です。 そういや、ここ、略奪の目にあい、今や、今や…えっと、どうなってるんでしょう。
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